演題「私は、我が家の食医、おうちで薬膳」

講演会名:JAつやま クッキング・フェスタ

講演会開催日:2019年11月6日

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内容

*薬膳とは・・・

*食医って・・・

*身体に良い物って地元の食材から・・

*食べた物で人は出来ている

*昔から食べられている(伝統食)には意味がある・・

*本日のお料理の説明(薬膳効果)

*健康は、今日の食卓から

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*薬膳とは・・・

・皆さんは、「薬膳」と聞けば漢方薬の入った、薬臭い料理とか、熊の手やイモリの黒焼きなどえたいのしれない物が入っているかもしれない料理?とか思っていませんか。

今日召し上がって頂いたお弁当「いつも食べている物ばかりじゃないか」とおもわれたでしょう。

薬膳とは、中国の伝統医学の考えを基本に季節や体質に合わせて食材を選んで作る料理のことです。「 健やかに過ごす」「病気にならない」など目的をもって作る料理。食養生です。

「医食同源」・・食材にも薬と同じように身体を治す効果があると考えられています。

*食医って・・・

中医学では、医者を上工・中工・下工と分けています。

上工は、病気にならないように予防する

中工は、病気になってから治す。

下工は。症状だけを抑える

演題にある、「私とは」台所を預かる皆様、家族が、自分が。病気ならないで健康に過ごせるように、毎日毎日食事を作る

家族の一人でも、元気がないとか、最近お腹の調子が悪いなとおもえば、消化の良い物を考えたり。食べやすい物にしたりしますよね。

これは食医 上工になります。(病気になったら病院へ行きましょう)

最高の薬膳は「母親が子供に作る料理」だとかかれている書物もあります。

*身体に良い物って地元の食材から・・

体質は、両親から受け継いだものだけではなく、育った気候風土も関係しています。日本(作州、津山)の湿度が多い気候や気を使う国民性も影響を及ぼしているとかんがえられます。

(水分代謝が悪くストレスを感じやすくなる)

水分代謝を良くする食材やストレスを緩和する食材を選ぶとよいでしょう。

*食べた物で人は出来ている

食べた物で人は出来ていると聞いた事がありますか、

食材には、身体を冷やすたり、温めるたり、血や気を巡らしたり出過ぎるものを抑えたり、様々な作用を持っていると考えられています。冷え性の人が、身体が冷える食材を一年中食べていたら。冷え性はずっと続きます。冷えは万病の元

体質や季節に応じた食材の組み合わせした食事をすることで病気の予防やアンチエイジングが出来るのではないでしょうか。

*昔から食べられている(伝統食)には意味がある・

先人が残した食の文化にも、意味があります。

春・・よもぎの若芽を摘んで「よもぎもち」を作り、これを食べると邪気を払い寿命がのびると言い、

山菜食べるのも、冬に溜まった物(毒素)を外へ出すため、苦みのある山菜を食べたり、薬膳的にも理にかなっています。

田植えが終わる頃は、ミョウガの葉で団子を作り「ケンビキ焼」を作り、農作業で疲れた「けんびき」こりや疲れをいやしていました。

茗荷には、止痛効果 身体を温めて腰痛やこり疲労回復効果があると言われています。

秋、さばすし、お祭りにはなくてはならないご馳走ですが、この時期の鯖は脂肪分が通常の2倍近く、DHA(脳細胞機能維持)は鰯秋刀魚より多く、疲労回復 血を作って気を補って、英気を養ってくれる食材を新米と一緒に寿司にする知恵素晴らしいです。

冬、甘酒 米麹を発酵させ、100種類以上の酵素を含んで、点滴の栄養剤と似た栄養があるところから飲む点滴と言われていますが、

(荒神様をまつり甘酒祭りをする集落も昔はありました。)

疲労回復 冷え 消化不良 便秘 血を巡らす

*本日のお料理の説明(薬膳効果)

秋の薬膳 (明後日11/8立冬)ですが。

秋は薬膳では、空気が乾燥し肺を傷つけるので、肺を潤すのに白い食材を、また、冷えに備え抵抗力や免疫力を強め、冬に備える季節とされています。冬は腎をいたわるため黒い食材をと言われています。

元気の気を作るには米 きのこ 豆が良いとされ、

・黒豆のお寿司には、新米に黒豆 椎茸 血を補い要らない水分や毒素を外に出し、身体に元気と潤いを与える食材がはいっています。

・豚肉巻きポテトクリ-ムコロッケ

 虚弱体質 体力回復 肌の乾燥改善におすすめの豚肉

胃腸の働きを助け、元気を補うじゃがいも

カゼの予防や血の流れを良くするピ-マン、むくみの改善のナス。

・柿なます

柿は、喉を潤し熱をとり、二日酔いに効果的とも言われ、赤い色素成分「ベ-タ-クリプトキサンチンは発がん抑制効果が期待できると言われています。

・里芋と胡麻胡桃の味噌和え

里芋は、疲労回復、食欲増進、胃腸の粘膜を保護して丈夫にする働きがあり疲れて要るときや食欲がないときに取りたい食材に、黒胡麻「不老長寿」の食材、抗酸化作用に白髪改善、骨の強化に、胡桃の脳の働きを活性化させる働きもプラス。

発酵食品の味噌、大豆サポニンが老化防止になると言われています。

・ブロッコリ-と南瓜のム-ス

ブロッコリ- 虚弱体質の改善 胃腸を丈夫にする、生活習慣病の予防、抗酸化力が強く免疫力アップにお勧め、

南瓜・身体を温め、疲労回復 生活習慣病の予防に。

豆乳の身体を潤す働きのある食材と合わせて。ム-スにしたので、介護食にもまた、野菜スティック、クラッカーをデップにもおすすめ。

なめこの味噌汁 疲労回復 無気力改善 粘性物質のムチンはコレステロ-ルや発がん物質を吸着し、便とともに排出してくれる


*健康は、今日の食卓から

 おうちで薬膳のポイント

春・・酸味と苦みで毒を出す食材  夏・・熱を取り発汗する食材

秋・・冬に向けて気を補う食材   冬・・温め血を補う食材

作州薬膳

四季の移り変わりを肌で感じられる美しい作州で 先人が伝えた食文化と薬膳の知識を地元の食材を使って 身体が喜ぶ食を提案する為、作州薬膳を始めました。 薬膳の知識を身につけることで自分だけでなく家族も健康にすることが出来ます。 小人数の料理教室なので一人一人の目的に合わせて指導が可能。 家庭でのアレンジもお任せ下さい。

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